『#真相をお話します』つまらないは嘘?二宮和也の出演箇所も特定!【ネタバレあり】

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ミステリー界の超新星、結城真一郎さんの傑作短編集を原作とする映画『#真相をお話しします』は、2025年上半期の実写邦画No.1ヒットを爆進中です。Mrs. GREEN APPLEのフロントマン・大森元貴さんとtimeleszの菊池風磨さんのW主演という異色のキャスティングが大きな話題性を呼び、公開後には観客動員数114万人、興行収入15億円を突破するなど、熱狂的な支持を集めています。

しかし、その衝撃的な結末と、観客自身が当事者となる「暴露(ゴシップ)系エンターテイメント」という革新的なテーマゆえに、「つまらない」「脚本が浅い」といった賛否両論の評価が飛び交う、異例の作品としても知られています。原作の「どんでん返しの5連撃」を活かしつつ、SNS社会の闇を鋭く映し出すために大胆にアレンジされた本作は、観客の「映画への期待」と「現代の倫理観」を試す、挑戦状のような映画です。

さらに、公開後には俳優の二宮和也さんが「声の出演」をしていたという真相が判明し、「二宮和也どこに出演していたのか?」という検索意図が高まるなど、話題性が尽きません。

本記事では、この超話題作の「真相」をネタバレありで徹底解説します。あなたが抱える「つまらない」という評価の真偽、二宮和也さんの出演箇所、そして原作との違いまで、作品の裏側に深く迫り、すべての疑問を解消します。

この記事で分かること
  • 映画『#真相をお話しします』の「つまらない」という評価が本当なのか、その真意と賛否両論の真相について深く理解できます。
  • 映画に声の出演を果たした二宮和也さんの出演箇所を特定し、その出演が持つ意味についても考察します。
  • 映画の全体像、キャスト、あらすじ、原作との違いといった、作品の具体的な内容を詳しく知ることができます。

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目次

動画解説

映画『#真相をお話しします』を、より良く理解していただくための動画解説です。Notebook LMで作りました。

4分50秒ほどの動画です。速度設定できます。

映画鑑賞をより楽しむための予備知識

この映画の魅力を最大限に引き出すためには、まずその革新的な構成と、現代社会の「歪み」を映し出す登場人物たちを知っておく必要があります。

主要キャストと各話のあらすじまとめ

原作の短編形式を映画独自の「生配信暴露チャンネル」というフレームワークで再構築した本作は、SNS時代の光と闇を描き切っています。まずは、作品の基本情報と、物語を彩る豪華キャスト陣、そして視聴者を釘付けにする衝撃的なあらすじを解説します。

作品概要

  • 公開日: 2025年4月25日
  • 監 督: 豊島圭介
  • 脚 本: 杉原憲明
  • 原 作: 結城真一郎 『#真相をお話しします』(新潮文庫刊)
  • 出 演:
    • 大森元貴菊池風磨、中条あやみ、岡山天音、伊藤健太郎伊藤英明 ほか
  • 主題歌: Mrs. GREEN APPLE「天国」
  • 上 映: 117分
  • 配 信: Amazonプライム独占配信中

主な登場人物

  • 鈴木(すずき)[渡辺珠穆朗鳿(わたなべ チョモランマ)]
    • 俳 優: 大森元貴(おおもり もとき)
    • 役 柄:
      • 桐山と出会い親交を深める謎の男。
      • 暴露チャンネル「#真相をお話しします」の真の復讐者。
  • 桐山(きりやま)[HN:警備王(けいびおう)]
    • 俳 優: 菊池風磨(きくち ふうま)
    • 役 柄:
      • 友人に裏切られ借金を抱えたビルの警備員で、鈴木に誘われ暴露チャンネルのスピーカーとなる。
  • 桑島砂鉄(くわじま サテツ)[HN:桑島(くわじま)]
    • 俳 優: 岡山天音(おかやま あまね)
    • 役 柄:
      • 生配信暴露チャンネル「#真相をお話しします」の管理人で、鈴木(チョモランマ)と共に復讐を企てる。
  • 安西口紅(あんざい ルージュ)
    • 俳 優: 中条あやみ(なかじょう あやみ)
    • 役 柄:
      • 幼少期に「ふるはうす☆デイズ」に参加していた子どもルーで、後にヨガ教室を経営。
      • 凛子の死に関与した疑いがあり、復讐の対象となる。
  • 剣持ハルト(けんもち ハルト)
    • 俳 優: 伊藤英明(いとう ひであき)
    • 役 柄:
      • 美容室経営者。
      • エピソード「ヤリモク」の登場人物で、パパ活女子連続殺人事件の犯人。

あらすじ

    • 一流商社の営業マンから一転、借金生活となりビルの警備員となった桐山(菊池風磨)。
    • 人と深く関わらず荒んだ日々を送る彼の前に、ビル内に事務所を構える謎の男・鈴木(大森元貴)が現れます。
    • 鈴木は人懐っこく桐山に話しかけ、やがて二人は心を通わせる友人となります。
    • ある日、鈴木は桐山に、巨額の投げ銭を稼げる大人気暴露チャンネル「#真相をお話しします」で、桐山自身の身に起きた「事件の真相」を語ることを提案。
    • 一攫千金を狙う桐山は勇気を振り絞り、生配信の「スピーカー」として、過去に自身をどん底に突き落とした殺人がらみの壮絶な真相を語り始めます。
    • 桐山の衝撃的な暴露話は観衆を過去最大の盛り上がりへと導き、瞬く間に多額の投げ銭が積みあがります。
    • 配信では、桐山の話に続き、原作小説の短編をモチーフにした「惨者面談」「ヤリモク」「三角奸計」の真相が、他の「スピーカー」たちによって次々と語られていきます。
    • これらのエピソードは、SNSやマッチングアプリ、リモート飲み会といった現代的なツールがもたらす人間関係の「歪み」を鋭く描き出し、観客は息を殺してその展開に見入ります。
    • しかし、これらの個々の事件の裏側では、鈴木とチャンネル管理者である桑島砂鉄(岡山天音)を中心に、ある大きな復讐計画が静かに進行していました。
    • 借金地獄からの解放に鈴木へ感謝する桐山。
    • しかし、次のスピーカーとして「僕です」という声とともに、隣の警備室で不敵な笑みを浮かべる鈴木の顔が画面いっぱいに映し出されます。
    • 鈴木の正体は、幼少期の生活を親に無断で動画配信され搾取されていた被害者「チョモランマ」であり、砂鉄(サテツ)も同じ境遇の仲間でした。
    • 彼らは、自分たちの人生をコンテンツとして消費した「加害者」たち、特に幼馴染で凛子を殺害した疑いがあるルー(中条あやみ)に対し、ネット社会を舞台にした復讐劇を仕掛けていたのです。
    • 鈴木が語り出す、すべてを覆す真相、そしてクライマックスでは、視聴者自身が当事者となる究極の選択が突きつけられます。

原作『#真相をお話しします』について

映画の原作は、結城真一郎によるミステリー短編小説集です。

この小説は、『小説新潮』にて2021年に発表。その後、第74回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞しました。次の短編5編からなる作品です。

  • 冒頭〜惨者面談
  • ヤリモク
  • パンドラ
  • 三角奸計
  • #拡散希望

2022年には、聞く読書・Audibleの聴き放題作品になり、また、2023年から2024年にかけてコミカライズ版が3巻が刊行されました。

そして、2023年には、本屋大賞にノミネート(大賞は逃しました)され、「楽天Kobo電子書籍Award 2023 小説(国内編)」にて大賞を受賞しました。

Audibleのヘビーユーザーの筆者 taoは、もちろんこの『#真相をお話しします』を聞いて楽しみました!

原作と映画は別物として楽しむことをお薦めします。なので、ぜひ、Audibleでも聞いてくださいね。

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観終わった後に気づく隠されたテーマ

この映画が単なるミステリーやゴシップ暴露エンターテイメントで終わらないのは、その裏に深く隠された現代社会への強烈なメッセージ性があるからです。観客が映画館を後にした後も思考を止められないのは、この作品が意図的に仕掛けた「隠されたテーマ」の存在によるものです。

この映画が真に描こうとしたもの、それは「誰もが被害者であり加害者」という現代社会の構図です

SNSの普及や技術の進化は、私たちに「知る権利」や「表現の自由」を与えましたが、その裏側で「他人の人生をコンテンツとして消費する」という倫理の欠如も生み出しました。

物語の根幹である「#拡散希望」のエピソードで描かれる、子どもたちの生活が親によって無断で配信され、視聴者によって「癒やしコンテンツ」として消費されていたという構図。これは、私たちがSNS上で何気なく「いいね」を押したり、ゴシップをのぞき見たりする行為と地続きであることを示唆しています。

大森元貴さんは、この映画のコンセプトについて「誰もが罪を抱えて、許しを乞うように生きているんだけど、その姿は非常に情けなくもあり愛おしくもある」と語っています。

また、菊池風磨さんも「ある種見ている人、皆さんが当事者。皆が考えなければいけない問題でもあると思う」と、観客がこの問題に引き込まれることを強調しています。

ラストの衝撃的な「選択」のシーンでは、「ルーを殺すか」あるいは「投票者の個人情報を晒すか」という究極の二択が視聴者に投げかけられます。これは、匿名であれば無責任に過激な行動(「殺し」を選択)ができる人々が、「自分の情報が晒される」という個人情報の危機に直面した途端に怯えるという、匿名の世界の欺瞞性を浮き彫りにしています。

観客は、自分が座席に座って映画を見ているだけの「傍観者」だったはずなのに、いつの間にか「真相」を消費する「加害者」の一員として、自らの倫理観を試されているのです。SNS社会の縮図をスクリーンに持ち込み、観客に「あなたは加害者になっていないか?」と問いかける、この映画の真のテーマは、非常に深く、重いものです。

映画を二度楽しむためのチェックリスト

一度観ただけでは捉えきれないほど、この映画には緻密な伏線と仕掛けが張り巡らされています。特に、大森元貴さん演じる鈴木と、菊池風磨さん演じる桐山の関係性や、個々のエピソードの細部にまで、製作陣の意図が隠されています。

以下は、映画を二度、あるいは深く楽しむために注目すべきポイントのリストです。

  • 鈴木(大森元貴)のキャラクター表現
    • 大森元貴さんは、鈴木役について「いたって普通の人間」「矛盾している自分にいら立ったり寂しく思ったりもしている」と解釈しています。
    • 彼の核となる感情や「本質」が見えるのは、自分で抑制がきかなくなった瞬間の「怒り」や「悲しさ」が表れるシーンです。
    • 彼の表情や目つきの怪しさ、目まぐるしく変わる感情の変化、そして俳優初経験とは思えない表現力に注目すると、彼の「トリックスター」としての魅力がより深く理解できます。
  • 桐山(菊池風磨)の人間性の対比
    • 桐山は、かつての仲間たちといる時は「どこか繕っている感じ」がするのに対し、鈴木といる時は「素に近い感じ」である。
    • 菊池風磨さんが「貧乏ゆすりや猫背、顔に手をあてるなど、ある事件の前にはやっていないようなこと」を演じた、細部にこだわった役作り、そしてクライマックスで見せる「極限状態での演技」の変化を追いかけることで、彼の内面の葛藤が見えてきます。
    • 大森元貴さんが指摘するように、スピーカーとして話す際の彼の「テンポ感やリズム感」は、アーティストならではの聞き心地の良さがあります。
  • オムニバス・エピソードの「違和感」
    • 原作は「日常に潜む小さな“歪み”」を見抜くことがテーマです。
    • 「惨者面談」での、母親の「手袋」や「トイレが詰まっている」という些細な異変。
    • 「ヤリモク」での、シャワーヘッドの高さや白湯を沸かす習慣といった「マナの部屋ではない」ことを示す痕跡。
    • これらの小さな伏線や「違和感」が、最終的にすべての真相をひっくり返す瞬間に立ち会うために、細かな描写に注目して観るのがおすすめです。
  • プロモーション活動も「トリック」
    • 本作のプロモーションは、映画という「映像の枠組みを越えた作品」として緻密に計算されています。
    • キャスト陣がSNSに投稿した「ひみつぽーず」の写真のアイデアは大森元貴さんの発案であり、ファンを巻き込むことで映画体験の一部となるように企画されました。
    • 劇中だけでなく、プロモーション全体が「当事者を増やそう」という意図のもとに行われていたと振り返ることで、この映画の「真相」がさらに深く突き刺さります。

「つまらない」は本当か?映画の評価が割れる”真相”

映画『#真相をお話しします』は、興行収入15億円を突破するなどヒットを記録した一方で、その評価は「つまらない」「脚本が浅い」といった批判的な意見と、「斬新」「面白かった」という高評価に大きく分かれています。

なぜこれほどまでに評価が二極化するのでしょうか。その真相は、映画の構成と結末、そしてSNS社会へのメッセージ性にあります。

評価が分かれる背景には、観客が「ミステリー映画」として期待する要素と、本作が提供した「体験型暴露エンターテイメント」との間にズレが生じたことが挙げられます。

批判的な意見が出る主な理由【オムニバス構成と結末】

批判的な意見の多くは、原作の持つ「ミステリー小説」としての強度が、映画化によって薄まったと感じる点に集中しています。

  • オムニバス形式の完成度への不満
    • 原作は5つの短編(「惨者面談」「ヤリモク」「パンドラ」「三角奸計」「#拡散希望」)で構成されていますが、映画では「パンドラ」が描かれず、4つのエピソードが「暴露チャンネル」というフレームで語られます。
    • 一部の観客からは、前半の3つのエピソードは「割と面白かった」が、本題となる最後の話が「浅かった」という意見があります。
    • 原作既読者からは、映画の構成の変更が「ゾワゾワ感」や驚きを半減させたという声もあります。
  • 結末の「問い」への不満と復讐の矛先への疑問
    • 特に「#拡散希望」をベースとしたクライマックスについて、「尻切れすぎる気がした」、「観客に考えさせるにしても唐突すぎてびっくり」といった、結末が唐突であるという意見が目立ちます。
    • また、復讐の矛先が「島の大人たち」ではなく、「リスナー」や「ルー」に向いている点に対し、「復讐の対象、本当にあってる?」、「1番悪いの親じゃん…?」、「怒りの矛先が違うと思う」という、動機設定への強い疑問が呈されています。
    • さらに、SNSの描写やトリックの「リアルさ」について、「細けえことは良いんだよ、にならない」、「後半に行けば行くほど現実味が無くなっていくような印象」といった、リアリティの欠如を指摘する声も根強くあります。

高評価の意見に共通するポイントと映画の真の魅力

一方で、高評価を与える観客は、この映画の「新しさ」や「テーマ性」を高く評価しています。

  • テーマの現代性と斬新な構成
    • SNS社会に晒された者、隠れて好き放題にしている者」という現代のテーマを描いている点や、「なかなか斬新な終わり方」、「新しい構成」である点が評価されています。
    • 観客自身をSNSの「傍観者」や「加害者」の立場に引きずり込む「体感型の『暴露(ゴシップ)系エンターテイメント』」という設計が、「映画という映像の枠組みを越えた作品」であるという、新鮮な体験をもたらしています。
  • キャスト陣の熱演と化学反応
    • 主演の大森元貴さん(鈴木役)と菊池風磨さん(桐山役)の「本当の友達みたいに見える点」や、「クライマックスに訪れる衝撃的な2人の演技に深みを与えて来る」点が強く支持されています。
    • 特に大森元貴さんの「怪しい目つきと目まぐるしく変わる表情」、「本当に役者が初めてとは思えない表現力」、菊池風磨さんの「怯える顔がとにかく新鮮」といった、俳優としての新しい一面が評価されました。
  • 主題歌との連動性
    • Mrs. GREEN APPLEの主題歌「天国」が映画の内容と深く連動しており、「歌詞の意味をより深く理解できた」と、楽曲が作品の理解を深める重要な要素となっています。

この映画は「誰に」つまらないと感じられるのか?

SNSへのメッセージ性が強烈な本作は、観客の「映画への期待値」と「SNSとの距離感」によって感じ方が大きく異なります。

  • ミステリーの「論理性」を強く求める観客
    • 原作は「緻密な構成」と「どんでん返し」で評価されていますが、映画は「SNS社会への警鐘」というメッセージ性を優先したため、一部の「論理性」が犠牲になっている側面があります。
    • 純粋なミステリーの「謎解き」の爽快感を期待した層には「つまらない」と感じる可能性があります。
  • SNSを「エンタメ」として割り切る観客
    • この映画の核となるテーマは「他人の人生をコンテンツ化する倫理の欠如」であり、「観客もまた加害者」であるという問いを突きつけます。
    • このメッセージ性に対し、「創作物に2000円払って楽しみに観に来てるんだけどね」といった、映画を純粋な「エンタメ」として消費したい層からは、説教的だと受け取られ「つまらない」という拒否反応が起こる可能性があります。

要するに、この映画は「論理的なミステリー」や「純粋なエンタメ」を期待して鑑賞すると、その大胆な作風と重いテーマゆえに「つまらない」と感じる可能性があるのです。しかし、SNS社会の「歪み」を映し出す「体感型のエンタメ」として捉えれば、この作品が提供する「議論を呼ぶラスト」と「観客を巻き込むトリック」は、極めて斬新で魅力的に映るのです。

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『#真相をお話します』原作と映画の違い・徹底比較(ネタバレあり)

映画『#真相をお話しします』は、ミステリー界の超新星・結城真一郎さんの同名原作小説を大胆にアレンジした意欲作です。

原作は「惨者面談」「ヤリモク」「パンドラ」「三角奸計」「#拡散希望」の珠玉の5つの短編が収録されていますが、映画版はこれらを「暴露チャンネル」という一つの物語のフレームに収めることで、全く新しい「体験」を観客に提供しました。このアレンジこそが、本作の評価が割れる大きな要因となっています。

原作のオムニバス形式と映画化でのアレンジ

原作小説は、一話完結のオムニバス形式であり、各短編は「現代社会の歪み」をモチーフにしながら、ラストで鮮やかなどんでん返しを迎えます。各話は独立しており、特に物語上の繋がりはありません。

しかし、映画化にあたっては、その構成に大きなアレンジが加えられました。

  • 「暴露チャンネル」というフレームの導入
    • 映画の舞台は、多額の投げ銭(高額報酬)をかけた生配信暴露チャンネル「#真相をお話しします」です。
    • このチャンネルに登場する「スピーカー(話し手)」が、原作の短編小説の「真相」を、まるで自分の体験のように語るという形式をとることで、独立していた短編を一本の映画としてまとめています。
  • 映画オリジナルキャラクターによる主軸の物語
    • 原作には存在しない警備員の桐山(菊池風磨さん)と、謎の男・鈴木(大森元貴さん)という2人の主人公が設定されました。
    • 彼らの物語(桐山の借金や、鈴木の復讐計画)が、暴露チャンネルの運営と並行して描かれる「オムニバス+群像劇」の構成となっています。
  • 「パンドラ」エピソードの省略
    • 原作の5つの短編のうち、「パンドラ」(精子提供と殺人鬼をテーマにした話)のみが映画では描かれていません。
    • 映画では、残りの「惨者面談」「ヤリモク」「三角奸計」の3話と、メインとなる「#拡散希望」の計4話が採用されています。

結末の解釈:観客の解釈に委ねられるラスト

映画のラストシーンは、原作の「#拡散希望」の結末をさらに発展させ、観客に「解釈を委ねる」形で終わっています。

  • 原作の結末
    • 原作の「#拡散希望」では、主人公のチョモランマと砂鉄が、凛子殺害の真相を知るルーを椅子に縛り付け、生配信の視聴者に「高評価(ルーが殺したと思う)」か「低評価(推理が間違っている)」で投票させ、高評価が多ければルーを崖から突き落とすつもりで物語が終わります。
  • 映画の結末
    • 映画では、鈴木(チョモランマ)がルー(中条あやみ)を拉致し、視聴者に対し「ルーを殺すか」あるいは「投票者の個人情報を晒すか」という究極の二択を突きつけます。
    • 原作と同じく、ルーがどうなったのかは明確には描かれず、「観客に問いを投げかけて終了の展開」となっています。
    • この「究極の二択」の結末は、観客を「SNS社会の縮図」の当事者として引きずり込み、「自分ならどうするか?」と深く考えさせる意図的な演出です。

映画で追加・変更された重要な要素

映画化によって追加・変更された要素は、単なる脚色ではなく、現代のSNS社会における「倫理」と「罪」というテーマを強調するために機能しています。

  • 鈴木と桐山の「友情」の描写
    • 映画では、どん底の警備員である桐山が、謎めいた鈴木に心を許していく「友情」の側面が丁寧に描かれます。
    • この関係性は、匿名の世界が舞台である映画の中で、唯一の「リアルな心の触れ合い」として機能しており、ラストで鈴木が桐山の個人情報を晒さなかったのは、「本当の友達になれた」ことの証だと解釈できます。
  • 復讐の「矛先」の転換
    • 映画の復讐劇の焦点は、子どもたちの人生を金儲けに利用した「親」ではなく、無自覚にコンテンツを消費し続けた「リスナー=視聴者」に向けられています。
    • これは、現代のSNS社会における「傍観者の罪」というメッセージ性をより鮮明に打ち出すための大胆な改変であり、この点が原作の「オチはやっぱり企図した親を罰するほうがスッキリしませんかね」という読者の期待とは異なるため、評価が割れる大きな要因となっています。
  • 主題歌「天国」のテーマ
    • 主題歌「天国」は、「贖罪を抱えて、もうどうしようもないお粗末な生き物をどうやったら愛していけるのか?」というテーマで大森元貴さんが書き下ろしました。
    • この曲が流れることで、登場人物たちが抱える「愚かさと罪の意識」といった、人間の複雑な感情に光を当てています。

【二宮和也はどこ?】『#真相をお話します』声の出演シーンを特定

映画『#真相をお話しします』には、クレジットに記載がないにもかかわらず、人気俳優の二宮和也さんが「声の出演」をしていることが大きな話題となっています。彼の出演は公開後に判明し、その登場箇所を探し出すことも、この映画の「真相」を巡る楽しみの一つとなりました。

なぜクレジットされていないのか?ファンが特定した理由

二宮和也さんは、この映画のキャスト一覧には名前が記載されていません。しかし、公開後に「声の出演」として出演していることが判明し、伏線として機能していたことがわかります。

  • 二宮和也さんの出演が特定された理由は、彼独特の「」が決め手となったようです。
  • 大森元貴さんとは、Mrs. GREEN APPLE二宮和也さん主演映画『ラーゲリより愛を込めて』の主題歌「Soranji」を提供した縁などから、プライベートでも交流があることで知られています。
  • 声の出演」という形でクレジットされていないのは、プロモーション戦略の一環であり、観客に「真相」を探させるための「仕掛け」だったと考えられます。

二宮和也の登場箇所は何話のどのシーンか?(※ネタバレ)

二宮和也さんが「声のみの出演」を果たしたのは…

  • 登場箇所
    • 30:00くらいから始まるところ。
  • シーン
    • 桐山(菊池風磨)に借金取りから、今夜中に金返せとの電話が入ります。その借金取りの声が二宮和也さんです。シーンとしては、20秒も無いくらいの短いものです。

声の出演が持つ意味と映画への影響は?

二宮和也さんの「声の出演」は、この映画のテーマとは全く関係なかったですね。

話題作りということでしょうか…。

映画『#真相をお話しします』に関するFAQ

  • Q1. 映画はどのようなジャンルですか?
    • A1. 現代のSNS社会の闇を鋭く描いたミステリー短編集を原作とする「体感型暴露(ゴシップ)系エンターテイメント」です。
  • Q2. 主演の大森元貴さんは俳優初挑戦ですか?
    • A2. 大森元貴さんはMrs. GREEN APPLEのフロントマンで、本作が映画初出演にして初主演となります。
  • Q3. 菊池風磨さんの役柄はどのような人物ですか?
    • A3. 菊池風磨さんは、友人に裏切られ借金を抱えながら、ビルの警備員として孤独に暮らす桐山役を演じています。
  • Q4. 映画の主題歌はなんですか?
    • A4. 主題歌は、大森元貴さんがボーカルを務めるMrs. GREEN APPLEが書き下ろした新曲「天国」です。
  • Q5. 原作小説はどんな賞を受賞していますか?
    • A5. 原作は「#拡散希望」で第74回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞したほか、2023年本屋大賞にもノミネートされています。
  • Q6. 映画は原作のどんでん返しをすべて再現していますか?
    • A6. 原作の5つの短編のうち「パンドラ」は省略され、4つのエピソードが映画の主軸の物語に組み込まれていますが、細かな描写は映画向けにアレンジされています。
  • Q7. 映画の最後の結末では、結局ルーは殺されたのですか?
    • A7. 映画では、ルー(中条あやみさん)の運命は明確には描かれず、視聴者による究極の二択の投票結果が示唆される形で終わり、観客に解釈が委ねられています。
  • Q8. 伊藤英明さんはどのような役で出演していますか?
    • A8. 伊藤英明さんは、エピソード「ヤリモク」に登場する、パパ活女子連続殺人事件の犯人である美容室経営者・剣持ハルト役を演技しています。
  • Q9. 映画の興行収入はどのくらいですか?
    • A8. 公開62日間で興行収入20.9億円を突破するなど、2025年上半期の実写邦画No.1ヒットを記録しています。
  • Q10. 映画のプロモーションで特筆すべき点はありますか?
    • A10. 配給の東宝としては史上初となる、作品単独のYouTubeチャンネル「#真相の部屋」が開設され、観客を巻き込むための緻密なプロモーション戦略が展開されました。
  • Q11. 原作はコミカライズされていますか?
    • A11. 原作は”もりとおる”さんの作画でコミカライズされ、2023年から2024年にかけて全3巻が刊行されています。

まとめ

映画『#真相をお話しします』は、ミステリー小説の常識を覆した結城真一郎さんの原作を、SNS社会という現代の病理に焦点を当てて大胆にアレンジした、非常に挑戦的な作品です。大森元貴さんと菊池風磨さんという異色のW主演は、その話題性で多くのファンを惹きつけ、公開後には興行収入15億円を突破する大ヒットを記録しました。

本作の最大の魅力は、単なるどんでん返しを楽しむミステリーに留まらず、観客を「SNS時代の傍観者の罪」というテーマの当事者に引きずり込む、「体験型」のエンターテイメントである点にあります。劇中の暴露チャンネル「#真相をお話しします」は、他人のゴシップ真相を消費し、匿名のコメントで無責任な意を拡散する現代の縮図です。そして、クライマックスで突きつけられる究極の二択は、「つまらない」と感じるか否かを超越した、観客自身の倫理観を試す強烈なメッセージとなっています。

原作の持つ「緻密な構成」の面白さと、映画独自の「SNSへの警鐘」というメッセージ性が融合したことで、本作は賛否両論を巻き起こしつつも、観客に深く考えさせる余韻を残します。大森元貴さんが語るように、「エンタメなようでエンタメじゃないようで、やっぱりエンタメ!」という、その曖昧な境界線こそが、この映画の最大のトリックであり、魅力なのです。

また、二宮和也さんの「声の出演」をはじめとする、綿密なプロモーション戦略も成功を後押ししました。主演の二人が見せる演技の化学反応と、主題歌「天国」が描く「贖罪を抱えた人間の愚かさと愛しさ」のテーマが、この重い物語に深みを与えています。

SNSが日常となった今、この映画は、私たちが日々触れている情報や、その裏側に潜む真相について、改めて向き合う機会を与えてくれます。見た後には、きっと「自分だったらどうするだろう?」という問いが心に残るはずです。

この記事のポイント
  • 映画『#真相をお話しします』は、原作を大胆にアレンジした体感型暴露エンタメである。
  • つまらない」という評価は、SNS社会へのメッセージ性を強く押し出した構成に起因する。
  • 大森元貴さんと菊池風磨さんの演技と化学反応、主題歌「天国」が作品の魅力を高めた。
  • 二宮和也さんはYouTuberの役で声の出演をしており、その出演自体が話題となった。
  • 映画のテーマは「誰もが被害者であり加害者」というSNS時代の倫理の歪みである。
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