「読み終えた後、この物語がフィクションだとは思えなかった――。」
多くの読者がそう語る『余命10年』。実はこの物語の裏側には、著者・小坂流加さんが病と闘いながら、まさに自らの命を削るようにして書き上げた壮絶な背景があります。
2017年からAudibleを愛用している私が、数ある作品の中でも本作を特別視するのは、音声によって「著者の魂の叫び」がより生々しく鼓動として伝わってくるからです。
- 著者・小坂流加さんが物語に込めた、切実すぎる背景
- 単なる悲恋小説ではない、実体験に基づく「死」のリアリティ
- Audibleだからこそ際立つ、文字を超えた「生」への執着
『余命10年』 の作品概要
本作は、文庫化の編集作業中にこの世を去った著者・小坂流加さんの「遺稿」とも呼べる作品です。
彼女が最期に何を伝えたかったのか、その核心に迫るリード文と共に紹介します。
『余命10年』の基本情報
- 著 者: 小坂流加(2017年、文庫版の発行を待たずして逝去)
- 読 み 手: 三木美
- 再生時間: 約10時間3分
- ジャンル: 文芸・自伝的小説
- 特記事項: 著者の没後、映画化やコミカライズを経て累計100万部を突破した不朽の感動作。
- 映 画 化:2022年3月公開で映画化
- 主演は小松菜奈さんと坂口健太郎さん
- 映画タイトルは原作タイトルと同じ
『余命10年』のキーコンセプト
- 「死」へのカウントダウン: 10年という、長いようで短すぎる残酷な時間設定。
- 自伝的要素: 著者自身が抱えた難病との闘い、そして「書くこと」への執念。
- 遺された言葉: 絶望の中でも見出す、日常の何気ない美しさ。
『余命10年』の主な登場人物
- 高林 茉莉(たかばやし まつり)
- 主人公。20歳の時、国の難病に指定されている遺伝性の肺の病が発覚。
- 余命が10年。
- 高林 桔梗(たかばやし ききょう)➡ 鈴丘桔梗(すずおか ききょう)
- 茉莉の姉。とても仲の良い姉妹。
- 藤崎 沙苗(ふじさき さなえ)
- 茉莉が東京の中学に転校した時からの親友。
- 真部 和人(まなべ かずと)
- 茉莉の恋人。
- 茶道の家元の長男。
- 新谷 美幸(しんたに みゆき)
- 茉莉の小学校時代の親友
- 富田 タケル(とみた たける)
- 茉莉と和人の中学の同級生。
- 茉莉の初恋の相手&二人の良き理解者。
『余命10年』のあらすじ
二十歳の夏、茉莉は「10年生きられる人はほとんどいない」という不治の病であることを宣告される。
未来を奪われた彼女は、恋をしない、執着を持たないと心に決めて淡々と日々を過ごしていた。
しかし、著者・小坂流加さんの故郷でもある静岡・三島を舞台に、運命は動き出す。
自らも病と闘った著者だからこそ書けた、飾り気のない「死の恐怖」と、それでも止められない「生への渇望」が、読者の心を激しく揺さぶります。
この『余命10年』の特徴
最大の特徴は、「著者の実体験が投影された言葉の重み」です。
小坂流加さんは、大学卒業後に発症し、入退院を繰り返しながら本作を書き上げました。
劇中で茉莉が感じる「自分だけが取り残される焦燥感」や「家族への申し訳なさ」は、想像だけで書かれたものではありません。
小坂さんが実際に見て、感じた景色がそのまま言葉になっているからこそ、一行一行に血が通っています。
ネタバレなしの聞きどころ紹介
Audibleで聴くべき理由は、ナレーターの三木美さんが、「小坂流加さんの代弁者」のように感じられる点にあります。
特に、茉莉が病室で一人、自分の運命を呪うシーン。文字で読むと辛すぎる場面も、落ち着いた、しかしどこか儚い声で再生されることで、まるで著者の日記をこっそり読み聞かせてもらっているような感覚に陥ります。
この「声による実在感」こそが、Audible版の真骨頂です。
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この作品『余命10年』は、Amazonの聞く読書・Audibleで聴き放題配信中。
すでにAudible会員の場合は、今すぐに聴くことができます。
まだAudible会員でなく、過去にAudible会員だったこともない場合は、30日間の無料体験を利用することで(具体的には登録することで)、今すぐ聴くことができます。
また、原作小説『余命10年』は、Kindle Unlimited会員ならば、今すぐ読むことができます。
筆者がこの『余命10年』を推す理由
私がAudibleを使い始めた2017年、奇しくもこの作品の文庫版が発売され、そして小坂さんが旅立たれた年でもありました。
ヘビーユーザーとして数千時間を「耳」で過ごしてきましたが、本作ほど「聴くこと=誰かの人生を肩代わりすること」だと痛感した作品はありません。
家事をしながら、あるいは夜道を歩きながら。耳元から流れる茉莉の「生きたい」という願いを聴いていると、今自分が吸っている空気や、動いている手足がどれほど奇跡的なものかに気づかされます。
著者が命を懸けて遺したメッセージを、最もダイレクトに心に届けてくれるのが、このAudible版なのです。
冒頭にも書きましたが、この『余命10年』は小松菜奈さんと坂口健太郎さんのW主演で映画化されています。
Audible『余命10年』を聴いたあとは、映画『余命10年』も見てみましょう。
映画『余命10年』は、Amazonプライムビデオほかで、見放題として配信されています。
『余命10年』に関するFAQ
- Q1:著者の小坂流加さんについて詳しく知らなくても楽しめますか?
- A1:はい。物語単体でも素晴らしい完成度ですが、彼女の背景を知ることで、作中の何気ない台詞が持つ「本当の意味」に気づき、より深い感動を味わえます。
- Q2:映画や漫画との違いは何ですか?
- A2:映画は視覚的な美しさが際立ちますが、Audible(原作)はより「内面」にフォーカスしています。茉莉の思考の断片を一つひとつ丁寧に追えるのが魅力です。
- Q3:聴き終わった後、気持ちが沈んでしまいませんか?
- A3:涙は止まりませんが、不思議と「今日という日を大切にしよう」という前向きな力が湧いてきます。悲劇ではなく、希望の物語として受け取れるはずです。
まとめ
『余命10年』は、著者の小坂流加さんがその短い生涯を懸けて、私たちに遺してくれた「生の本質」についてのギフトです。彼女が最期まで書き続けた情熱は、今もこの物語の中で生き続けています。
文字を追うのが辛い時でも、Audibleなら優しく寄り添ってくれます。ぜひ、彼女の魂の物語を耳で受け止めてみてください。
- 著者・小坂流加さんが病床で加筆修正を繰り返した、執念の遺作
- 2017年の文庫化直前に逝去された著者の想いが詰まった一冊
- Audibleの「声」が、実体験に基づくリアルな心情を増幅させる
- 絶望の淵で見せる「生への希望」に、明日を生きる勇気をもらえる


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