- 注意1:本記事は、敬称略で進めます。
- 注意2:本記事は、ネタバレ満載です。
皆さん、こんにちは!VODマニア&オタクのtaoです。
今回は、アクション映画の歴史を塗り替え続ける金字塔『ジョン・ウィック』シリーズの中でも、特に評価が高く、全世界のファンを熱狂の渦に巻き込んだ第3作『ジョン・ウィック:パラベラム』を徹底的に深掘りしていきます。
前作で裏社会の絶対的な掟を破り、「追放」という究極の罰を受けた伝説の殺し屋ジョン・ウィック。
彼に懸けられた賞金は1,400万ドル(約14億円)にも達し、ニューヨーク中、いや世界中の暗殺者たちがその首を狙うという、まさに絶体絶命の状況から物語はスタートします。
シリーズの魅力である「ガンフー」をさらに進化させた新たな戦闘術、深みを増す「主席連合(ハイ・テーブル)」の裏社会のルール、そして心を揺さぶるクライマックスの攻防。
観客に「疲れて欲しい」とまで語ったチャド・スタエルスキ監督の哲学が凝縮された本作は、批評家からも「 brilliantly choreographed(見事に振り付けられた)、over-the-top action(やりすぎなアクション)」と絶賛され、Rotten Tomatoesでは驚異の89%という高評価を叩き出しています。
この記事を読めば、『ジョン・ウィック:パラベラム』の持つ唯一無二の魅力、そして次なる『コンセクエンス』へと続く壮大な物語の核心がすべてわかります。
- 『ジョン・ウィック:パラベラム』のあらすじと驚きの結末(ネタバレあり)
- タイトルに込められたラテン語の格言「パラベラム」の意味
- キアヌ・リーブスが挑んだ「馬・フー」や「犬・フー」など、シリーズ史上最も過激で芸術的なアクションの詳細
- 裏社会を支配する「主席連合」と「コンチネンタル・ホテル」の掟
このブログでは、ジョン・ウィックシリーズの他の3作品の紹介記事も書いています!



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『パラベラム』とは?作品概要と批評家評価
『ジョン・ウィック:パラベラム』は、2019年に公開されたシリーズ第3作です。
監督は、1作目から一貫してメガホンを取り続けているチャド・スタエルスキ。
彼はかつて『マトリックス』シリーズなどでキアヌ・リーブスのスタントマンを務めており、長年の付き合いからくる信頼関係のもと、毎回革新的なアクションシーンを生み出しています。
伝説の始まりとタイトル「パラベラム」の意味
「ジョン・ウィック」シリーズは、2014年の1作目『ジョン・ウィック』のデビュー以来、その高いコンセプトと、手ブレカメラやマニックな編集を排した、クリアでキレのあるカメラワークによって、アメリカのアクション映画界に新たな風を吹き込みました。
「たかが犬」を殺されたことへの復讐に端を発した物語は、続編で裏社会のルール「誓印(マーカー)」 や「主席連合(ハイ・テーブル)」の存在が明らかになるにつれて、世界を股にかけた壮大なサーガへと拡大していきました。
そして、この第3作の副題「パラベラム(Parabellum)」は、ラテン語の古い格言「Si vis pacem, para bellum」に由来しています。
- Si vis pacem, para bellum: 「汝平和を欲さば、戦への備えをせよ」
まさに、全裏社会を敵に回し、生き残るために戦争を始めることを決意したジョン・ウィックの状況と、彼の「戦への備え」を象徴するタイトルなのです。
批評家も絶賛!シリーズの興行的な成功
『ジョン・ウィック:パラベラム』は、その批評的成功に加えて、興行的にもシリーズの成長を決定づけました。
前作『チャプター2』の製作費が4,000万ドルだったのに対し、『パラベラム』は7,500万ドルと予算が大幅にアップ。そして全世界合計興行収入は3億2,800万ドルを記録し、前作の約1億7,400万ドルから見事な「倍々ゲーム」を達成しました。
Rotten Tomatoesの批評家コンセンサスも、「ファンが求める、見事に振り付けられた、やりすぎなアクションを、もう一ラウンドハードヒットでリロード」したと、そのクオリティの高さを認めています。
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ご覧いただくことで、『ジョン・ウィック: パラベラム』とジョン・ウィックの世界を、もっと理解できると思います!
【完全ネタバレ】ストーリー解説:逃亡者から反逆者へ
本作は、前作『ジョン・ウィック:チャプター2』の直後、コンチネンタル・ホテルの「不殺の掟」を破り、主席連合のメンバーであるサンティーノ・ダントニオを殺害したジョンが、追放処分となり、懸賞金1,400万ドルをかけられた状態から始まります。
ニューヨーク脱出の死闘:追放の代償
支配人ウィンストン(イアン・マクシェーン)の配慮で与えられた1時間の猶予が切れようとする中、ジョンは必死に逃走を図ります。
この逃走劇は、ジョンの伝説的な戦闘スキルが凝縮された場面の連続です。
- 図書館での攻防:
- 追っ手である巨漢の暗殺者アーネストに対し、ジョンは図書館という場所の特性を利用し、「本(ブック)・フー」という荒技を編み出します。
- 骨董品店でのナイフ・フー:
- 骨董品店の展示品であるナイフや銃を手に取り、次々と襲いかかる刺客を倒していきます。
- この場面は、過去作と比較しても特に痛々しく、観客が思わず顔をしかめるほどの打撃戦となっています。
- 馬での逃走:
- ニューヨーク市警の馬小屋を利用し、馬に乗りながらバイカーアサシンと戦う「馬(マー)・フー」を披露します。
- このアイデアは、キアヌ自身が監督に提案したもので、「馬に乗ってバンバン撃つ」という構想が実現しました。
満身創痍で負傷したジョンは、顔なじみの闇医者ドクに処置を依頼しますが、追放時刻切れとともに、ドクはジョンに自らを撃つよう求め、彼を助けたという証拠を残さないようにする徹底した裏社会のルールが描かれます。
ルスカ・ロマとソフィアとの接触
ニューヨークを脱出したジョンは、かつて自身が暗殺者として育てられた組織「ルスカ・ロマ」のボスであるディレクター(アンジェリカ・ヒューストン)を頼ります。ルスカ・ロマは、女子にバレエを教える形で暗殺者を養成しており、主席連合の協力組織ながら独自のコミュニティを保っています。
ジョンはディレクターに「チケット」と呼ばれる証を提示し、モロッコ・カサブランカへと向かう伝手を得ます。
モロッコでは、コンチネンタル・ホテル・モロッコの支配人であり、かつて「血の誓印」を交わした旧友ソフィア(ハル・ベリー)と再会します。
ソフィアもまた暗殺者であり、ベルジアン・マリノア犬と共に戦う「犬(ドッグ)・フー」を披露します。ハル・ベリーは、このドッグ・フーのアクションのために数ヶ月間も犬とのトレーニングに励み、トレーナーなしで犬たちを従わせる技術をマスターしました。
ジョンはソフィアと共に、主席連合の首長の居場所を知るとされるベラーダに接触しますが、ベラーダがソフィアの愛犬を引き渡すよう要求し、さらに犬を撃ったことから、ソフィアは激怒し、二人は死地を脱することになります。
首長との面会と「忠誠の誓い」
ベラーダの言葉に従い、砂漠を彷徨い力尽きたジョンは、主席連合のさらに上位に君臨する首長(エルダー)の部下に見つけられ、ついに首長と対面します。
首長はジョンに「なぜ死を選ばないのか」と問いかけ、ジョンは「妻との思い出を守るため」に生きると答えます。
首長は、ジョンに主席連合への忠誠を誓うならば暗殺指令を撤回すると約束し、その証として、亡き妻との結婚指輪をはめた左手の薬指を自ら切り落とすことを要求します。
さらに、ジョンに課せられた最初の任務は、旧友であるウィンストンを殺害することでした。ジョンは指輪を差し出し忠誠を誓い、ニューヨークへと戻ります。
クライマックス:コンチネンタル防衛戦と驚愕の結末
ニューヨークに戻ったジョンを待ち受けていたのは、裁定人(エイジア・ケイト・ディロン)の命を受けた独立暗殺者ゼロ(マーク・ダカスコス)と、彼が率いるニンジャ軍団でした。
- ニンジャの襲撃:
- ゼロとその弟子たちは、ジョンに強い敬意と憧れを抱いており、彼らの登場シーンでは、日本のアーティストであるきゃりーぱみゅぱみゅの大ヒット曲「にんじゃりばんばん」が劇中曲として使用されています。
- これは、クラシックを好むジョンと対比させるために、監督とキアヌが提案したアイデアでした。
ジョンはゼロの弟子たちを武術で倒し、コンチネンタル・ホテルに逃げ込みますが、そこでウィンストンと再会します。
ウィンストンは、ジョンの殺害を拒否し、裁定人による退任命令も拒絶します。これを受け、ウィンストンは「Si vis pacem, para bellum」という格言を口にし、ジョンとの共闘を決意します。
聖域解除と最後の抵抗
裁定人はホテルの「聖域指定」を解除し、不殺の掟を無効化。全身防弾装備を身にまとった主席連合の強襲部隊がホテルに突入します。
ジョンはシャロンと共に、TTI 2011コンバットマスターなどの新装備と、防弾装備を打ち抜くためのショットガンと徹甲弾に切り替え、次々と敵を返り討ちにしていきます。
戦闘の舞台となったガラス張りの部屋は、チャド・スタエルスキ監督のこだわりの産物です。監督は「ガラス張りでは隠れることができないから、その設定がまず面白い」と語っており、美学と哲学を込めたアクションを追求しました。
最後にジョンは、彼に敬意を払いながら襲いかかってきたゼロとその弟子たちを倒し、ゼロを刺殺します。
ウィンストンの裏切り?そしてクリフハンガー
襲撃部隊が全滅した後、裁定人はウィンストンに権力維持を認めます。
しかし、裁定人からジョンの所在を問われると、ウィンストンはジョンに向けて拳銃の銃弾を浴びせ、屋上から転落させます。これは、自身の地位とホテルの聖域を回復するための、主席連合に対する忠誠のパフォーマンスでした。
しかし、物語はここで終わりません。
実はウィンストンはジョンを本気で殺そうとはしておらず、ジョンは防弾スーツで致命傷を避け、下水道に潜伏していたバワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)の部下に密かに救助されていました。
ゼロに7回斬られながらも生存していたキングは、怒りを滲ませながらジョンに問いかけます。
「お前も怒っているか?」
満身創痍のジョンは、短く力強く答えます。
「ああ」
この宣言で物語は幕を閉じ、ジョンとバワリー・キングが、主席連合への反逆と「戦への備え」を誓ったところで、次作『ジョン・ウィック:コンセクエンス(Chapter 4)』への期待を高める見事なクリフハンガーとなりました。
「ガンフー」を超越!シリーズ史上最も過激なアクションの裏側
『ジョン・ウィック』シリーズの根幹にあるのは、銃とカンフーを組み合わせた「ガンフー」です。
本作『パラベラム』では、キアヌ・リーブスの飽くなき情熱と、チャド・スタエルスキ監督の徹底したリアリズム追求により、そのアクションはさらなる高みへと到達しました。
キアヌ・リーブスの狂気のトレーニング
キアヌ・リーブスは、この映画のために、通常のハリウッド俳優が行う「それっぽく見せる」ためのトレーニングではなく、実弾射撃、格闘、リロード技術など、高度な実戦的なテクニックを数ヶ月にわたって習得しました。
彼は撮影の4ヶ月前からトレーニングを開始しました。その内容は、マーシャルアーツからガンシュートだけでなく、バイク、乗馬、犬を操るものまで多岐にわたります。
スタエルスキ監督は、キアヌが実際にアクションをこなすことで、「明らかにスタントマンがやっているのではない」という臨場感が生まれ、映画の質が向上すると述べています。
伝説の「クワッドロード」技術
特に注目すべきは、キアヌが見せるショットガンの装填技術「クワッドロード」です。
通常、ショットガンのチューブマガジンに1発ずつ装填するところ、ジョン・ウィックは4発の12Ga.ショットシェルを掴み、2回に分けて素早く装填します。
これは現実の射撃技術としても非常に難しく、キアヌ・リーブスは1〜2ヶ月かけてこの技術をマスターしたとされています。
観客がこの技術を理解できないかもしれないとしても、この高度なアクションを追求する姿勢こそが、本作のリアリティを支えているのです。
また、作中に登場する銃器も、すべてエキストリームプロップス&ウェポンレンタルズ社で取材され、そのベースとなった実銃が詳しく解説されています。
ジョン・ウィックが使用するSTI 2011コンバットマスターは、劇中設定で9mmメジャー仕様となっており、ニューヨーク・コンチネンタルでシャロンがその特殊なアモ(弾薬)について言及しています。
新たに生まれた「○○・フー」の数々
前作までに確立された「ガンフー」に加え、本作では以下の「○○・フー」が誕生し、ジョンの必殺キルスキルが一挙に紹介されました。
さまざまな「フー」
- ガン・フー(Gun-Fu):
- 銃と体術を組み合わせ、敵の急所を確実に撃ち抜くキレ味鋭いアクション。
- ナイ・フー(Knife-Fu):
- 大量のナイフを次々と投げつける、骨董品店での戦闘で顕著に見られたスキル。
- 馬(マー)・フー(Ma-Fu):
- 乗馬中、馬の側面に身を隠しながらバイカーを射撃するなど、馬を操る戦闘術。
- 犬(ドッグ)・フー(Dog-Fu):
- ハル・ベリー演じるソフィアの愛犬と連携し、犬が指示に従って敵を攻撃するコンビネーション技。
- 刀(トウ)・フー(Dao-Fu):
- 逆手で日本刀を持ち、サムライ顔負けの太刀捌きで魅せる剣術。
- 本(ブック)・フー(Book-Fu):
- 図書館で、本を相手の口に押し込んで殴るという荒技。
特に「ドッグ・フー」は、シリーズの重要なモチーフである「犬」を初めて本格的なアクションに取り入れたものです。
犬たちは「生きるか死ぬかの状況で自分の身を守っていると思うのではなく、ゲームのようにスタントパーソンとの交流を楽しんで欲しい」という監督のこだわりから、5ヶ月の訓練を受け、デジタル処理が可能な「緑のおもちゃ」にのみ噛みつくよう仕込まれました。
監督が語るアクション哲学「観客には疲れて欲しい」
チャド・スタエルスキ監督は、アクションを撮影する際、単なる暴力ではなく、美学とアート、そしてリズムを重視しています。彼は「殺陣とはダンスの振り付けのようなもの」であり、「音楽」であると語っています。
本作では、アクションが「トゥーマッチだ」という意見もあったそうですが、監督はそれを意図的に行いました。
「ジョン・ウィックはとても疲れた、擦り切れた状態なので、観客にも同じように疲れて欲しいんです」。
観客が「あぁ、終わった……」と感じるほどの激しさを体験させることで、ジョン・ウィックが必死に戦う感覚を味わって欲しいという、監督の独自の哲学が込められています。
拡張する「裏社会」の世界観:主席連合とコンチネンタルの掟
『ジョン・ウィック』シリーズの大きな魅力の一つは、現実とファンタジーが入り混じった「裏社会(アンダーワールド)」の詳細な世界観です。
本作『パラベラム』では、そのピラミッドの頂点にある組織と、ジョンの過去に関わる組織が深く描かれました。
裏社会の絶対的権威「主席連合(ハイ・テーブル)」
裏社会を組織化し、独自の厳格なルールで統率しているのが、主席連合(ハイ・テーブル)です。
- 構 造:
- 世界中の主要犯罪組織から選ばれた12人の主席(代表)によって運営されており、裏社会の人間にとって究極の権威とされています。
この「12」という席数は、ギリシャ神話のオリンポス十二神に由来していると言われています。
- 世界中の主要犯罪組織から選ばれた12人の主席(代表)によって運営されており、裏社会の人間にとって究極の権威とされています。
- 序 列:
- 主席連合の中にも序列が存在し、ルスカ・ロマはグラモン侯爵から「2流」と評されるなど、組織間のパワーバランスが存在します。
- 執行者:
- 主席連合の決定を執行する役割を担うのが、精鋭のエージェントたちです。
本作では、追放処分を下す裁定人(アジュディケーター) や、その手駒である暗殺者ゼロ が登場しました。
- 主席連合の決定を執行する役割を担うのが、精鋭のエージェントたちです。
- トップ:
- 主席連合のトップに君臨するのは首長(エルダー)と呼ばれ、本作でジョンは彼に会うために砂漠を彷徨いました。
「聖域」コンチネンタル・ホテルの掟
コンチネンタル・ホテルは、主席連合の管理下にある施設であり、世界中の殺し屋たちが休息や情報収集をするための中立地帯(聖域)として機能しています。
殺し屋たちは、コンチネンタル内で様々なサービスを利用できます。
コンチネンタル・ホテル内の主なサービス
- 宿泊、飲食
- 武器の調達(ソムリエが担当)
- オーダーメイドスーツの仕立て(内芯に防弾素材を使用)
- 暗殺ルートの調査
- 死体の処理(「ディナー」という隠語で予約可能)
これらのサービスを利用するには、裏社会で流通している特殊な金貨が使用されます。
コンチネンタルには絶対的な掟が2つあります。
- ホテル内での「仕事」(殺し)は禁止:
- これを破った者には追放や粛清という過酷な運命が待っています。
- ジョンはサンティーノ殺害でこの掟を破り、追放処分となりました。
- 誓印(マーカー)を守る:
- 互いの血判で交わす契約であり、交わした相手の依頼は必ず遂行しなければなりません。
本作のクライマックスでは、裁定人によりコンチネンタル・ホテルが「聖域指定解除」され、ホテル内での殺しが可能となるという、裏社会のルールを揺るがす事態が起こりました。
これは主席連合が、ホテル支配人ウィンストンさえも支配下に置く、絶大な権力を持っていることを示しています。
ルスカ・ロマ:ジョンの古巣
本作で初めて本格的に描かれたルスカ・ロマ(Ruska Roma)は、ニューヨークの劇場に拠点を置くベラルーシ系の犯罪組織で、ジョンの育ての親であるディレクターが率いています。
ルスカ・ロマは、武術や隠密術など様々な技術を教え込み暗殺者を育てており、女性に対してはバレエを教える形で描写されています。
ジョンはこの組織で一流の暗殺者に成長しました。
シリーズの未来:『パラベラム』が残した衝撃と次章への布石
『ジョン・ウィック:パラベラム』は、ジョンの物語を新たな段階へと引き上げ、シリーズ全体のユニバース拡大に決定的な影響を与えました。
完璧なる興行の「倍々ゲーム」
『ジョン・ウィック』シリーズの興行成績は、その都度、前作の数字を倍増させるという異常なまでの記録を打ち立てました。
ジョン・ウィックシリーズの興行成績
- 『ジョン・ウィック』 (2014):
- 製作費 $20M / 全世界合計 $86M
- 『チャプター2』 (2017):
- 製作費 $40M / 全世界合計 $174M
- 『パラベラム』 (2019):
- 製作費 $75M / 全世界合計 $328M
この成功により、シリーズは完結編となる『ジョン・ウィック:コンセクエンス(Chapter 4)』の製作へと進むことが確約されました。
『コンセクエンス』への直接的な布石
『パラベラム』のラストで、ジョンはウィンストンに撃たれ転落しましたが、バワリー・キングに救われ、主席連合への反逆を決意しました。
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は、このキングの地下アジトでの再起の機会をうかがう場面から始まります。ジョンは反撃の第一歩として、主席連合のさらに上位に位置する首長を射殺します。
この事態を受け、主席連合の全権を委任されたグラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)が登場。侯爵はウィンストンとコンシェルジュのシャロン(ランス・レディック)に報復を行います。
- シャロンの運命:
- 『コンセクエンス』の冒頭で、シャロンはウィンストンへの見せしめとしてグラモン侯爵に射殺されてしまいます。
シャロン役のランス・レディック氏は、本作の公開前に急逝しており、彼の出演作はシリーズファンにとって忘れられないものとなりました。
- 『コンセクエンス』の冒頭で、シャロンはウィンストンへの見せしめとしてグラモン侯爵に射殺されてしまいます。
- ケインの登場:
- グラモン侯爵は、ジョンの旧友である盲目の暗殺者ケイン(ドニー・イェン)を脅迫し、ジョン暗殺を強制します。
『パラベラム』のラストでジョンが示した「ああ(Yeah)」という反逆の意思は、『コンセクエンス』で主席連合との最終決戦「決闘(ドゥエル)」へと繋がっていくのです。
ユニバースの拡大:スピンオフとアニメ化
『ジョン・ウィック』の世界観は、本編シリーズの枠を超えて拡大を続けています。
- スピンオフ映画『バレリーナ:The World of John Wick』:
- 時期と主人公:
- 『パラベラム』と『コンセクエンス』の間の時期が舞台です。ルスカ・ロマに育てられた暗殺者イヴ・マカロ(アナ・デ・アルマス)が、父の仇である教団に復讐を誓う物語です。
- レギュラー陣の再登場:
- 本作にもジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)が登場するほか、ディレクター(アンジェリカ・ヒューストン)、ウィンストン(イアン・マクシェーン)、そして故ランス・レディック(シャロン役)も出演しています。
- アクション:
- アナ・デ・アルマスは、創造的で残忍なアクションの振り付けと、風変わりなオリジンストーリーを備えていると評価されています。
- 時期と主人公:
- ドラマシリーズ『ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から』:
- ニューヨーク・コンチネンタルを舞台にした前日譚シリーズも製作され、コンチネンタル支配人ウィンストンの若き日などが描かれています。
- 『ジョン・ウィック5』の正式な企画:
- ライオンズゲートの会長アダム・フォーグルソンは、『ジョン・ウィック5』が正式に企画中であることを明言しており、キアヌ・リーブスも監督のチャド・スタエルスキと共に引き続き関わる予定です。
- その他の企画:
- ドニー・イェン演じる盲目の暗殺者ケインを主人公にしたスピンオフ映画『ケイン(仮題)』。
- 若き日のジョン・ウィックが「ハイ・テーブル」から自由になるための「不可能な任務」に挑むアニメ映画の企画も進行中です。
まとめ – 最高にクールなアクションと深遠な復讐劇
- 『パラベラム』は「汝平和を欲さば、戦への備えをせよ」を意味し、ジョンが主席連合に宣戦布告する転換点。
- キアヌは撮影の4ヶ月前から訓練し、ショットガンの「クワッドロード」など高度な技術を習得した。
- 新たなアクションとして「馬・フー」やハル・ベリーによる「犬・フー」などが導入され、アクションの多様性が飛躍的に向上した。
- 裏社会の支配者「主席連合」の頂点にいる首長や、ジョンの古巣「ルスカ・ロマ」が登場し、世界観が深く拡張された。
- クライマックスでウィンストンがホテルを聖域解除され、ジョンを裏切ったかに見えたが、最終的に二人は主席連合への反逆を誓う。
- 本作の成功は、続編『コンセクエンス』だけでなく、スピンオフ映画『バレリーナ』やドラマ、アニメなど、ユニバースの広がりを確実なものにした。
『ジョン・ウィック:パラベラム』は、そのタイトルが示す通り、伝説の殺し屋ジョン・ウィックが、裏社会の絶対的権威である主席連合を敵に回し、「戦への備え」を宣言したシリーズ屈指の転換点となる作品です。
キアヌ・リーブスが肉体を極限まで追い込んだ壮絶なトレーニングによって実現した、「ガンフー」を超越する「馬・フー」や「犬・フー」など、趣向を凝らした過激なアクションの数々は、観る者を圧倒的な興奮と、監督が意図した「疲労感」へと誘います。
また、コンチネンタル・ホテルという聖域の掟、血の誓印、そして主席連合の強大な支配力といった裏社会の複雑な構造がより深く掘り下げられ、ジョン・ウィックという孤高の存在が、いかに巨大な運命に縛られているかが浮き彫りになります。
特に、ウィンストンによる裏切りの演出と、満身創痍のジョンがバワリー・キングに問いかけられ、怒りを込めて「ああ」と答えるラストシーンは、シリーズ最大のクリフハンガーとして、次の『コンセクエンス』での最終決戦への期待を最高潮に高めました。
『ジョン・ウィック:パラベラム』は、ただのアクション映画ではありません。それは、美学、哲学、そして飽くなき挑戦に満ちた、現代アクション映画の最高傑作の一つです。
この壮大な復讐劇をまだご覧になっていない方は、ぜひこの機会に、「戦への備え」を体感してみてください!映画鑑賞後には、きっとジョン・ウィックと同じくらい、心地よい「疲労感」を味わっているはずです。


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